ちなみに写真1が池之端門です。進入禁止の標識が「これでもか!」というくらい貼りついていて非常に立入禁止感がありますが、気にせず入ってください。車でなければ、入構に一切制限はありません。
東大病院関係の施設を左手に見ながらしばらく進むと、お茶の水や上野行きのバスが居並ぶロータリーにたどり着きます(写真2)。池之端門からここまでは約300メートル。標高の低い不忍池から本郷台地に一気に上ることになりますので、この季節は汗がうっすらにじみます。
実は今回この道を歩いたのは、とある煙突を紹介したかったからでした。本当は写真2の真ん中あたりに写っているはずだったのですが、撤去されてしまったようで、残念ながら撮影することはできませんでした。ミッション遂行ならずです。おそらく清掃設備の煙突だったのだと思いますが、東大病院のすぐ北にあることから、学生のあいだではいわくつきの煙突として知られていました。実験に使った動物や、更には◯◯を焼いているのではないか(←◯◯はご想像ください)という噂も流れていました。実際はそんなことはなかったと思いますが、なんとなく不穏な予感を誘う、怪しくも魅力的な煙突だったのです。
懐かしい物が消えてしまうのは悲しいですが、最後に希望のある話を一つ。かつて総合図書館の前にあった楠の移植先がわかりました(楠については、
第37回の記事をご覧下さい)。三四郎池の南、医学部二号館前の広場に移植されていたのでした(写真3)。めでたし、めでたし。