東大探検隊

―第24回― 図書館のスプリンクラー

いままで気にも留めていなかったのですが、ふと目についてしまいました。本郷キャンパスにある文学部図書館の本棚脇には、スプリンクラーが設置されているのです(写真1)。

ふつう図書館にはスプリンクラーはあるものなのでしょうか。気になって文学部図書館から徒歩40秒ほどのところにある総合図書館にも行ってみました。東大で一番大きい図書館です。結果はと言いますと、一個も見当たりませんでした。もっとも総合図書館の4階しか見ていませんし、もしかしたら文学部図書館のようないかにもスプリンクラーという形状ではないのかもしれませんので、単に私が見つけられなかったというだけなのかもしれません。

図書館のスプリンクラー。考えてみれば考えてみるほど疑問が湧いてきます。仮に火災が起きたとしたら、あのシャワーのヘッド部分のようなところから水が出てくるのでしょうか。そうしたら当然本が水浸しになってしまうのでもったいないではありませんか。本格的な火災のときにはそれも仕方がないのかもしれませんが、スプリンクラーの誤作動があったりしたらどうするのでしょうか・・・。

調べてみましたら、どうやらふつうは図書館のスプリンクラーからは水ではなく窒素ガスが出る仕組みになっているようです。窒素ガスなら本が濡れずに済むという訳です。ただ、インターネット上の情報を追ってみますと、アメリカのとある大学図書館ではかつてスプリンクラーの配管が破損してしまい大量の本が水浸しになるという事故もあったのこと。ローテクな文学部のことですから、まだ水のスプリンクラーが使われているなどというオチも待っているのではないかと少々不安になりました。

ちなみに総合図書館の正面(写真2)は、本の背表紙が並んだようなつくりになっています。その前にある五重塔の九輪のようなものは噴水です。総合図書館のスプリンクラーは実はこの噴水である、という説もあるそうです(嘘です)。






写真1






写真2

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