―第3回― 「運動会」と「鉄門」
いまはまだ夏休みの最中。部活動やサークルに入っている学生は、夏合宿や練習などを楽しんでいる頃かもしれません。東大でも部活動はさかんに行なわれていますが、今回はその中でも独特の用語を二つ紹介したいと思います。
まず一つ目は、「運動会」。これは通常は体育会と言われるもので、運動系の部活動を取り仕切っている組織のことです。ですので、「東京大学運動会」(写真1)といっても、これは学生が集まって玉入れやリレー等をするようなイベントを指すのではありません。ちなみに、イベントの運動会は「ん」にアクセントを置きますが、東大の運動会の場合は平坦に「う・ん・ど・う・か・い」と読みます。
そして二つ目は、「鉄門」。名前に鉄門とついていたら、それは東大の医学部生のための部活であることを意味しています。東大病院付近にある鉄門という門(写真2)をその名の由来としているとのことです。鉄門アメリカンフットボール部、鉄門野球部、鉄門サッカー部など多数あります。私は文学部に所属しているので鉄門については全くの部外者でその内情もほとんど知らないのですが、確か他学部生は入れないはずです。
ちなみに一部の鉄門系の部活では、男子部員(全員医学部生)とほぼ同数の女子マネージャー(他大学生)がいるというような状況が見られるとのこと。どう考えても異常な比率ですし、そんなので君たちどうするの、いまどきそんな露骨にセクハラな組織づくりをしたら世間の人に見向きもされなくなるよ、と言ってやりたいものです。でもこれは東大医学部だけではなく、全国の医学部系の部活でもときおり見られる傾向のようなので、「鉄門」だけを責めてもはじまらないのかもしれません。
写真1
写真2
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