東大探検隊

―第38回― 海辺のリゾート

今回は夏休み企画で、都心から離れてみたいと思います。品川から京急の電車に揺られること一時間強で、三浦半島の先端部分に近い三崎口駅に到着します。そこからバスに乗り継いで十数分。終点の「油壺」で降りて少し歩くとこのような風景が広がっています(写真1)。ここは荒井浜海岸。夏のあいだ海の家が何軒も建って賑わいをみせる海水浴場です。

私が荒井浜海岸を訪れたのは8月末の平日でしたが、まだ海水浴客がちらほらといました。砂浜の左右には岩場が広がっていて(写真2)磯遊びができますので、これからの季節も潮溜まりにいる小魚を眺めるなどして十分楽しめると思います。ちょうどこの日は天気がよく、遠くに江ノ島を見ることができました。強い夏の日差しに照らされた海の上ではバナナボートで遊ぶグループも。まさに海辺のリゾート地です。

さて、このあたりで本題に入りましょう。今回荒井浜海岸に来たのは、何を隠そう東大の施設をチェックするためだったのです。この海岸を睥睨するように建っているのはおなじみの「スクラッチタイル」(第22回参照)で覆われた「東京大学三崎臨海実験所」(写真3)。本郷キャンパスに建っていてもおかしくない、非常に東大チックなスタイルの建物です。なんだか爽やかなビーチに似つかわしくありません。

さすがに中には入れませんでしたが、こんなにのんびりとしたところで研究ができるというのは非常に羨ましい気がします。しかも、写真からもわかるように、建物の前には南国風のパラソルが並んでいるではありませんか。実験に疲れたらその下に寝そべって海を眺めながらひと休み・・・と想像してしまいますが、臨海実験所の名誉(?)のために申し添えますと、パラソルはあくまで海の家の備品で、東大とは一切関係ありません。しかもパラソルをレンタルするには2000円かかりますので、実験の合間に気楽に借りられる代物でもありません。念のため。






写真1
写真1



写真2


写真3
写真3


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