東大探検隊

―第10回― 安田講堂の地下

東大を代表する建物といえば安田講堂(写真1)ですが、その内部にはなかなか入ることができません。ふだん入口はかたく閉ざされていて、人を寄せつけないオーラを発しています。東大に在学していても、多くの学生にとって安田講堂の中に入るのは卒業式を含めてほんの数回程度だと思います。それでも五月祭(本郷キャンパスの学園祭)などの機会を狙って行くと、講演会や演奏会の会場に使われているので、聴衆として中に入ればゆっくり見学することができます。

普段はお高くとまっている安田講堂ですが、地下部分に関していえば別の入口からいつでも入ることができます。学食があるからです(写真2)。この通りモダンというか近未来的な感じもする内装で、講堂の重々しい雰囲気とはそぐわないのですが、何はともあれいつも賑わっています。学食としては本郷キャンパスで一番規模が大きく土日もやっていますので、キャンパス見学ついでにここでお昼を食べていく親子連れもよく見かけます。大きなショーケースの中にメニューのサンプルが入っているので何を注文するかはそれを見て決めるのですが、非常にわかりやすいネーミングの「赤門ラーメン」(390円)や、がっつりと食べたい人向けの定食「デラックス」(580円)など種類も豊富です。

大学が独立行政法人化してからのことだと思うのですが、本郷キャンパスの中にレストランやカフェが増えました。洋食の「松本楼」や、イタリアンの「カポ・ペリカーノ」、果てはグラスシャンパンも置いているという噂の「UT-Cafe」という店まであります。どれもオシャレな雰囲気で楽しめるのですが、ランチでも1000円以上はしてしまうので、貧乏学生のお財布にはやっぱり痛い。という訳で、いまだ中央食堂の人気は衰えを知りません。



写真1
写真1



写真2
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