知られざる東大キャンパスのこんな話やあんな噂・・・
受験シーズンまっただ中です。
あともう一か月も経つと東大でも合格者発表があります。
合格者の番号は、例年総合図書館と三四郎池のあいだの道沿いに掲示されます。
発表当日は掲示スペースに運動部部員が待機していますので、
合格者は頼めば(場合によっては頼まなくても)胴上げをしてもらえるようです。
合格発表があると春が来たなあとのんびりした心地になるのですが、
新入生にとってはいままでの受験モードを切り替え、
一気に大学生活に突入する慌ただしい時期でもあります。
まず最初のイベントは、駒場キャンパスで行われる健康診断。
この日重要なのは身長や体重の測定というよりはサークルの入部勧誘で、
あらゆる場所で勧誘担当の部員たちが
新入生を自分のところに引き込もうと手ぐすね引いて待っています。
テニスサークルなどの人気が高いのですが、
団体によっ てはセレクションと呼ばれる「入部試験」があり
希望通りには入れないこともあります。
でも多くの場合は、来る者は拒まずなので、
先輩たちは歓迎してくれると思います。
まずこの日に連絡先を知らせて、
後日(気が早いところではその日のうちに)歓迎コンパがあるという流れです。
そして次のイベントは「オリ合宿」(オリエンテーション合宿)です。
1、2年生は第二外国語別のクラスに割り振られるのですが、
そのクラス単位で入学式前に1泊2日で合宿に行くことになります。
参加は自由なのですが、
クラスメイトと仲良くなるよいチャンスだということもあり、
参加するほうが楽しいと思います。
私のクラス(文三15組)は河口湖畔の民宿に一泊し、
翌日は富士急ハイランドに行きました。
オリ合宿を企画・運営するのは一つ上の学年(「上クラ」と言います)で、
合宿の夜は上クラの人からどのように単位をとればよいかとか、
あとはお酒の飲み方とかを教わることになります。
みんなべろんべろんに酔っぱらって、
翌日二日酔いの頭でジェットコースターに乗る、
そんな感じの2日間でした。
そして「オリ合宿」が終わってようやく入学式がやってきます。
写真は、今日の話題とは直接関係はないのですが、
本郷キャンパスのマンホールの蓋です。
戦前からそのまま使用しているものなので、
「帝大下水」(写真1) や「東京帝国大学・電」(写真2)と
刻まれています。
これから季節もよくなりますので、
ときには足下を眺めつつキャンパス内をのんびり散歩するのも
意外な発見があって楽しいと思います。
東京大学大学院博士課程満期退学。2006~07年に、英国・シェフィールド大学の修士課程に留学。専門は19世紀英詩。