知られざる東大キャンパスのこんな話やあんな噂・・・
本郷キャンパスから歩くと30分ほどかかってしまいますが、
同じ文京区内に東大理学部付属の小石川植物園があります。
最寄り駅は、都営三田線の白山駅です。
入口向かいの売店で入園料330円を払って中に進むと、
そこには都会のオアシスが広がっています。
敷地は広大で、ゆっくり歩くと一周30分くらいでしょうか。
途中きれいな花の前で立ち止まったり、
ベンチに腰かけて一服したりすると、何時間も楽しめます。
植物園の前身は、時代劇や赤ひげ先生でお馴染みの小石川養生所で、
いまでも当時の井戸が残っています。
また、植物園の一角には、
東大に現存する最古の校舎だという旧東京医学校本館が保存されており、
中に入ることもできます(写真1)。
植物だけでなく、歴史的な雰囲気を味わえるというのも、
この小石川植物園の魅力です。
さて、私にとってこの植物園に行く密かな楽しみは、
何と言っても「昼寝」です。
芝生はどこも立ち入り自由で、しかも緩やかな斜面が多いので、
とても気持ちよく寝転ぶことができます(写真2)。
春や秋の天気のよい日に、
空を眺めながらのんびり横になるというのは最高です。
10月に入り、気候がよくなったので、つい先日も芝生で寝転んできました。
気がつくと何箇所か虫にさされていたので、
虫よけスプレーを持って行かなかったことを後悔しました。
とはいえ、平日は来園者数も少なく、
子供のはしゃぎ声や草刈り機の音くらいしか耳に入ってこないので、
リラックスするのには最高の場所です。
ちなみに、小石川植物園が最も賑わうのは桜の季節です。
まだだいぶ先の話ですが、来年のお花見計画案の一つにぜひどうぞ。
ただし、園内はアルコール禁止なので、酒好きの人にとっては味気ないかもしれません。
そんな方には、植物園近くの桜の名所、「播磨坂」がオススメです。
東京大学大学院博士課程満期退学。2006~07年に、英国・シェフィールド大学の修士課程に留学。専門は19世紀英詩。