知られざる東大キャンパスのこんな話やあんな噂・・・
本郷キャンパスには無料の展望台があります。
赤門から東大構内に入り、
目の前の銀杏並木を突き当たりの広場まで直進してください。
そこで右を向くと、周囲より抜きん出て高い14階建ての建物が目に入ってきます(写真1)。
その13階に展望台があります。
この建物の名前は「医学部教育研究棟」。
第3回の記事で話題にした「鉄門」の医学部が持っている建物です。
どこにも展望台があるとは書かれていませんし、
エレベーターの前には白衣を着た医学部の先生がいたりして、
勝手に入ると見咎められそうな雰囲気なのですが、そこは心配いりません。
展望台と同じ13階に 「カポ・ペリカーノ」というイタリア料理店が入っているので、
この階への出入りは誰でも自由なのです。
レストランに行くふりをして(もとい、レストランで 食事をするついでに)
展望台に行けば景色を楽しむことができます。
さて、肝心の展望ですが、
あくまで13階からの眺めですので、あまり大きな期待はしないでください。
それでも、新宿あたりまで見渡すことができます。
この日も、先っぽが尖ったNTTドコモ代々木ビルがよく見えました。
(ちなみに、写真2に小さく写っているのは池袋のサンシャインビルです
さすがに都庁や六本木ヒルズの展望台のような訳にはいきませんが、
高台という立地で、かつ周囲に高い建物があまりないので、
割といい眺めはいいと思います。
でも、まだこれだけでは物足りないという方は、
どうぞ向かいの「カポ・ペリカーノ」に入ってみてください。
うまく窓側の席が取れると、不忍池と上野の山の展望を楽しむことができます。
ランチは840円からですので、
食事込みの展望台料金と考えれば、結構おトクかもしれません。
東京大学大学院博士課程満期退学。2006~07年に、英国・シェフィールド大学の修士課程に留学。専門は19世紀英詩。