知られざる東大キャンパスのこんな話やあんな噂・・・
東大本郷キャンパスから
「ドーバー海峡」(第12回の記事をご覧ください)を越えるとそこは弥生キャンパス。
農学部が置かれているキャンパスです。
普段なかなかスポットライトを浴びることがないエリアなのですが、
その北端に汗と涙にあふれた青春まっただ中な施設があります。
何だろうと気になる方はぜひ地図をご覧ください。
弥生キャンパスの北端というのは、
ツツジで有名な根津神社(第13回の記事をご覧ください)のちょうど南側にあたります。
見つかりました?
ちなみに「地震研究所」ではありません。
地震研の東側に目を向けると・・・
そうです!
「東大球場」(写真1)が今回の探検スポットなのです。
東京大学運動会硬式野球部(以下、東大野球部)のホームグラウンド。
東大野球部はご存知のとおり六大学野球連盟の一員なのですが、
学生時代、私の周囲で六大学野球のことが話題になるこはほとんどありませんでした。
安田講堂の前でたまに行われる東大応援部の演舞を偶然見かけたときなどに、
少し野球のことも思い出すという程度だったのです。
リーグ戦では万年最下位ですから、
いまいち盛り上がらないというのが正直なところなのですが、
無関心はよくなかったですね。
罪滅ぼしに一度神宮球場に応援に行こうかと(かなり本気で)思ったというのが、
今回の探検の一番の収穫でした(東大野球部の名誉のためにつけ加えますと、
猛者ばかりの六大学野球だから勝てないのであって、別の大学野球リーグに加盟すれば、
そこそこの成績を収めるのではないかといわれることもあるようです)。
尚、最近では桑田真澄氏が
東大野球部の特別コーチに就任したことが話題になりました。
ちょうどいいタイミングで東大球場にいけば、
桑田氏の指導のもと練習する選手たちの姿を見ることができるかもしれません(この日はあいにく誰もいませんでした)。
また、
東大球場は有形文化財の指定を受けていることでも知られていますので、
その意味でも一見の価値ありです。
1937年竣工とのことですから、今年で76歳。
観覧席は見るからにレトロで、なかなかいい味を出しています(写真2)。
東京大学大学院博士課程満期退学。2006~07年に、英国・シェフィールド大学の修士課程に留学。専門は19世紀英詩。