知られざる東大キャンパスのこんな話やあんな噂・・・
まだ暑さは厳しいですが、暦の上では秋。
してもうじき学園祭シーズンの到来です。
東大では毎年11月に駒場キャンパスで「駒場祭」が開かれます。
駒場キャンパスには学部の1、2年生が集っていますので、
毎年とっても若々しく盛り上がります。
(ちなみに学部の3、4年生の多くが通う本郷キャンパスでは、 毎年5月にその名も「五月祭」が、駒場祭よりはややしっとりめに行われます)
学園祭などの機会にキャンパス探検をすると学生の素顔が見られて楽しいと思います。
もっとも学園祭に限らず、
ふだんも東大のキャンパス内は自由に歩き回ることができます。
関係者以外でも自由に入れるかどうかというのは大学ごとに規定が異なるようで、
例えば女子大だと男性が勝手に入ってうろうろするというのは許されないと思うのですが、
その点東大はノーチェックです。
門の脇には、
「本学関 係者以外の無断入構を禁止する」という看板(写真1)が
かかっているので入る時はちょっと緊張するのですが、
これはほんの建前。
実際のところは入構制限は 一切ありません。
守衛さんも、いちいち身分証をチェックしませんし、
仮にペット連れでも注意されることはありません。
私が通っている理容店の一家も、
毎日ペットのワンちゃんと一緒に本郷キャンパス内を散歩しているそうです。
キャンパス内の散歩は基本的に建物の外なら制限はありません。
また売店や学食・レストランも自由に利用できます。
平日に行くと学生の流れに乗ってそのまま校舎の中に入ることもできてしまうのですが、
これはあまりオススメしません。
講義が行われているのでそこはあまり立ち入らないで、
というのが一番の理由ですが、
加えて建物の内部は全体的に古ぼけていてあまり見ても気持ちのよいものではないからです。
本郷キャンパスの中心区域は、
関東大震災後に再建されたときの「内田ゴシック」という様式で統一されていて
見た目は印象的なのですが(写真2)、
特に文学部が使用する建物などは外見と比べて中身は貧相です。
東京大学大学院博士課程満期退学。2006~07年に、英国・シェフィールド大学の修士課程に留学。専門は19世紀英詩。