知られざる東大キャンパスのこんな話やあんな噂・・・
頓挫していた「ヤギ探索」に再度挑むことにしました。
前回は5月でしたから5ヶ月経ってのリベンジです(「ヤギってどういうこと?」と不思議に思われた方は、第35回の記事をお読みください。)
ヤギについての情報源は行きつけの理容室でした。
以前はオープンスペースで飼われていたヤギが、
いまはどうやらフェンスの奥にいるため見つけにくいとのこと。
あとは本郷キャンパスの南側エリアを目を凝らして(それからヤギの臭いを感知すべく鼻を利かせて)探していくしかありません。
今回は本郷消防署脇の地味な門(正式名称は「春日門」)が
工事で閉まっているため、赤門から入りました。
しばらく南の方角に歩いていくと東京大学総合研究博物館が見えてきます。
そこを左に曲がって今度は東に針路をとると、あたりが急に「和」な雰囲気に。
ここが東大の迎賓館として使われている「懐徳館」です。
戦後の再建ではありますが、
もともと前田家の邸宅だった場所だとのこと。
奥のほうには庭園も見えますので散策してみたいのですが、
残念ながらイベントでもないかぎり中に入ることはできません。
その懐徳館を生垣に沿ってぐるりと回ると、もうそこは春日門へと続く道。
5ヶ月前にヤギ探索をしたエリアです。
あ〜、今回もヤギは見つからなかったかとガッカリし、
目の前に寝そべっていた猫の写真でも撮ってお茶を濁そうと思ったところで、
あたりにかすかに「獣」の臭いが漂っていることに気づいてしまいました。
明らかに猫が発するものではありません。
もっと大きい動物です。
臭いを頼りに足を進めるとこのような小屋が建っているではありませんか。
うん、これは非常に怪しいですね。
目隠しされていますが、隙間から中をのぞいてみると予想は的中。
ヤギが2頭いました。
なんだかスパイ行為をしているようで気が引けましたが、
折角なので隙間から一枚。
ちょっとわかりにくいですが、ヤギの顔も写っています。
ヤギ発見まで時間がかかってしまいましたが、
無事任務完了できました。
変な人間がのぞいてきてヤギも不快だったかもしれませんが、
立派な小屋を建ててもらって以前より待遇がよくなっているのですから、
そこに免じて許してもらいましょう。
東京大学大学院博士課程満期退学。2006~07年に、英国・シェフィールド大学の修士課程に留学。専門は19世紀英詩。