YONEさんから
「今度の写真はあがりこさわらだから」と言われたときには、
「アガリコサワラ・・・、何? 何語?」と聞いてしまった。
サワラの木を「あがりこ」にしたもので、
松川村の馬羅尾(ばろお)高原(国有林)にあるという、
ちょっと神秘的でカッコイイ形をした樹木なのだ。
「あがりこ」というのは、
約100年前まで行われてた、主幹を側枝の上部で伐採することで、
側枝の生長を促し、
あらたな主幹として生長させる独特の育成・利用方法らしい。
(松川村 松川村観光協会発行のチラシより)。
「なぜ、人の手を入れて、わざわざこんなことをする必要があったのか」という疑問が出てくる。
松川村発行のチラシによると、
なんのためにこんなことをしたのか、何に使用したのか等の資料はなく、
お年寄りの方々に聞いてもわからないそうだ。
そんなところも、神秘性を駆り立てる。
このあがりこサワラを撮影できる場所は、
有明山登山口の車止めから10分ほど歩いたところ。
それほど歩いて大変なところではないのだが、
この時期は長野県 のあちこちで熊が出没したニュースが流れてたため
(なんと長野駅のホームにも出没したそうだ)、
YONEさんも人並みに恐怖感を覚え、
大声でしゃべりながら歩いたんだそう。